CBDが耐性菌対策のカギ?

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抗生物質が効かない、いわゆる「耐性菌」の広がりを食い止めようと世界中の科学者が日々研究していなか、CBD(カンナビジオール)が、抗生物質も効きにくい細菌に有効である可能性が明らかになったとの報告を見つけました。今回はこの内容についてお伝えしていきます。

CBDについてこれまで知られていたこと

ご存知の方も多いと思いますが、CBDの効果について改めて確認しておきましょう。

・吐き気の軽減
・食欲増進
・鎮痛効果
・熟睡効果
・炎症軽減
・ストレス、不安の軽減

また以下のような疾患にもついても研究が進められています。

・ガン
・てんかん
・喘息
・痴呆抑制
・抗うつ作用
・アルツハイマー病
・パーキンソン病
・関節リウマチ
・精神障害

このほか、もともとCBDに抗菌作用があることは知られており、それを利用したCBD配合のスキンケア商品も多数販売されています。

CBDの新たな可能性

さて、今回報告された内容によりますと、CBDが抗生物質に強い耐性を示す細菌を含め、実験で使った全ての菌株に効き目があり、CBDに20日間さらされても細菌は耐性を獲得しなかったとのことです。ちなみに20日間は一般的な抗生物質なら、生き残る菌が出現する期間だそうです。なお研究チームが用いたのはグラム陽性菌と呼ばれるもので、院内感染の代表的な原因菌である黄色ブドウ球菌、肺炎レンサ球菌、そして免疫システムが弱い人なら死に至る危険もある腸球菌です。

CBDの抗菌的特性はこれまで知られていなかったわけですが、薬剤耐性のある菌株に対して作用がありそうだと分かったことは重要と言えるでしょう。

CBD利用の今後の展望

今回の実験を含めてCBDの利用については、かなり研究されています。感染治療に効果があるとはっきりすれば、すぐに臨床利用まで進むのではないかという意見もあります。また、てんかんや炎症の治療では、CBDは既に臨床段階にあるとのことで、5月にはアメリカの研究チームが、麻薬性のオピオイド鎮痛薬の依存症に苦しむ患者の治療にCBDを利用できる可能性が示されています。CBD利用の裾野は確実に広がっていることがうかがい知れるので、期待が高まるばかりですね。

出典:Newsweek