公開: 2026/09/01 / 更新: 2026/10/04 ・ 編集ポリシー

CBD粉末カプセル製剤「CBtru」は、健康な成人を対象とした第I相試験で、既存のオイル製剤「Epidyolex」と薬物動態が比較されました。報告では、CBtruに、より速く、ばらつきの少ない吸収傾向がみられました。
試験には健康な成人32名が参加し、CBtruとEpidyolexを空腹時および摂食時に各1回投与する、4期クロスオーバー方式が採用されました。投与量はいずれも400mgです。 クロスオーバー方式では、同じ参加者が異なる条件で各製剤の投与を受けます。そのため、参加者ごとの違いを考慮しながら、製剤や食事条件による薬物動態の差を比較できます。 今回確認されたのは、主にCBDの曝露量、最高血中濃度、その個人差、最高血中濃度へ到達するまでの時間、活性代謝物7-OH-CBDの曝露量です。
空腹時のCBD曝露量については、CBtruとEpidyolexの間に統計的な有意差はありませんでした。一方、最高血中濃度の個人差はCBtruの方が小さく、活性代謝物7-OH-CBDの曝露量はCBtruで有意に高い結果でした。 ここでいう「曝露量」は、一定時間に体内がどの程度CBDにさらされたかを示す薬物動態上の指標です。「最高血中濃度」は、投与後に測定された血中濃度の最大値を指します。総合的な曝露量が近くても、濃度の上がり方や参加者間のばらつきが同じとは限らない点が、今回の比較を読む際のポイントです。
摂食時の全体的なCBD曝露量は、両製剤でほぼ同等でした。ただし、最高血中濃度到達時間の中央値はCBtruの方が短くなりました。これは、摂食条件下で血中濃度が最大値へ達するまでの時間に違いがみられたことを示します。 一方で、到達時間が短いことだけをもって、製剤全体の優劣や特定の身体への作用を判断することはできません。曝露量、最高血中濃度、個人差、代謝物など、複数の指標を分けて確認する必要があります。
高脂肪・高カロリー食の摂取後には、CBD曝露量が空腹時の約3倍に増加したと報告されています。今回の結果からは、剤形の違いに加え、空腹時か摂食時かという条件が薬物動態に大きく関係することが読み取れます。 製剤を比較するときは、投与量が同じかどうかだけでなく、食事の有無や内容、測定された指標、試験対象者などの条件をそろえて見ることが重要です。異なる食事条件で得られた数値を単純に比較すると、製剤そのものの違いと食事による影響を区別しにくくなります。
試験で確認された有害事象の大半は軽度でした。ただし、今回の第I相試験は健康な成人32名を対象とした結果です。この報告だけから、より幅広い人を対象とした安全性や、市販されているCBD製品全般について結論づけることはできません。 また、研究対象となった特定の製剤と、濃度や原材料、品質管理が異なる一般のCBD製品を同一視しないことも大切です。
今回の試験では、CBtruとEpidyolexの薬物動態について、空腹時と摂食時の両方で比較できる情報が示されました。一方、参加者は健康な成人32名であり、確認された内容は主として血中濃度や曝露量などの薬物動態です。 そのため、「吸収が速い」という結果を、疾病や症状に対する有用性と直接結び付けることはできません。研究結果を確認する際は、試験の目的、対象者、投与量、食事条件、評価項目を切り分けて読む必要があります。 食事条件で血中濃度が大きく変わるため、製剤の特徴や摂取条件を確認し、一貫した条件で比較することが重要です。 引用元:https://www.greenzonejapan.com/2026/08/31/powder-formulation-pharmacokinetics/