公開: 2026/09/22 / 更新: 2026/10/04 ・ 編集ポリシー

カンナビジオール(CBD)蒸気をSprague-Dawleyラットに反復して全身吸入させた研究で、進行性の肺炎症と血管リモデリングが生じた一方、全身毒性は認められなかったと報告されました。 全身吸入は、動物の身体全体を吸入環境に置く研究方法です。今回の報告では、CBDという成分だけでなく、蒸気を吸入させる投与経路が検討対象になっています。経口や経鼻など、異なる経路を扱う研究と結果をそのまま比較できるものではありません。
この研究は、2026年8月31日付の「Veterinary World」に掲載されたものです。ただし、今回確認できた情報は論文タイトルと概要に限られます。CBDの投与量、蒸気の組成、吸入期間、実施頻度、評価方法、炎症および血管変化の程度など、具体的な研究条件や結果の詳細は確認できません。 また、「全身毒性は認められなかった」という結果だけをもって、安全性全般が示されたと解釈することはできません。報告された肺の所見と全身毒性の評価は区別して読む必要があります。
本報告はラットを対象とした研究であり、人で同様の結果が生じることを示すものではありません。動物と人では吸入条件や曝露の状況が異なるため、この概要だけから人への影響や個別製品の安全性を判断することもできません。 CBDに関する研究では、吸入のほか、口腔内、経鼻、経口、外用など複数の経路が検討されています。CBD製品に関する情報を比較する際は、成分名だけで結論を出さず、摂取方法、研究対象、投与条件、確認された評価項目を分けて確認することが大切です。吸入に関する今後の研究や、論文本文で示される条件の確認が待たれます。 引用元:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42765009/