公開: 2026/10/22 / 更新: 2026/10/22 ・ 編集ポリシー
LODとLOQは、成分分析の結果やCOA(分析証明書)を読むときに使われる指標です。
LODは「Limit of Detection」の略で、日本語では一般に「検出限界」と呼ばれます。ある分析方法で、対象成分が存在する可能性を識別できる最小レベルを示します。ただし、LOD付近では存在を検出できても、その量を十分な精度で確定できるとは限りません。
LOQは「Limit of Quantification」の略で、「定量限界」と呼ばれます。対象成分の量を、一定の精度と信頼性をもって数値化できる最小レベルです。
関係を簡潔に表すと、LODは「あるかどうかを判別できる境界」、LOQは「どのくらいあるかを数値で示せる境界」です。通常、LOQはLODより高い濃度に設定されます。
対象成分の濃度がLOD未満の場合、結果欄には「ND」「Not Detected」「検出せず」などと記載されることがあります。ここで注意したいのは、NDが必ずしも「完全にゼロ」を意味しない点です。その分析方法の検出限界を下回っている、という意味で使われる場合があります。
LOD以上・LOQ未満の範囲では、成分の存在は検出できても、信頼できる定量値として扱えないことがあります。この場合は「検出、定量限界未満」「<LOQ」など、検査機関ごとの形式で示されます。
LOQ以上であれば、通常は濃度や含有量が数値で報告されます。ただし、表示方法は検査機関や試験法によって異なるため、COAの注記や凡例も確認しましょう。
LODとLOQは、成分そのものに固定された共通値ではありません。使用する分析装置、試料の種類、前処理、測定条件、妨害成分、検査機関の評価方法などによって変わります。
そのため、異なる検査機関のCOAを比べる際は、単に「ND」と書かれているかだけで判断せず、各成分のLOD・LOQも確認する必要があります。単位が「mg/kg」「µg/g」「%」などで異なる場合もあるため、単位をそろえずに数値を直接比較することはできません。
また、LODやLOQは対象成分ごとに設定されるのが一般的です。同じCOA内でも、CBDとTHC類で値が異なる場合があります。
CBD製品の分析情報を見るときは、次の項目を確認すると整理しやすくなります。
日本国内の規制への適合性は、LODやLOQだけで決まるものではありません。対象となる成分、製品区分、試験結果、現行制度を総合して確認する必要があります。基準や検査方法に関する判断が必要な場合は、厚生労働省などの最新の公式情報や、検査機関・法律の専門家へ確認してください。
LODが低い分析法は、より低い濃度まで検出できることを示します。しかし、それだけで製品全体の品質、安全性、適法性を評価することはできません。
COAを確認する目的に対して、分析対象、定量範囲、試験法、検体と商品の対応関係が適切かを見ることが重要です。発行元が明確で、必要な注記を含むCOAかどうかも確認材料になります。
LODは成分を検出できる下限、LOQはその量を信頼できる数値として示せる下限です。NDという表示も、必ずしも成分の完全な不存在を示すわけではありません。
CBD製品のCOAを読む際は、結果だけでなくLOD・LOQ、単位、対象成分、ロット番号、分析方法や注記まで確認しましょう。規制への適合性については、最新の公式情報を参照し、必要に応じて専門家へ確認することが大切です。