THCとは?CBDとの違いと日本の規制をわかりやすく解説

公開: 2026/11/02 / 更新: 2026/11/02 ・ 編集ポリシー

この記事の要点

  • THCは大麻草に含まれるカンナビノイドの一種
  • THCとCBDは別の成分で、日本での規制も異なる
  • CBD製品は第三者検査と現行基準の確認が重要

THCとは

THCは「テトラヒドロカンナビノール(Tetrahydrocannabinol)」の略称で、大麻草に含まれるカンナビノイドと呼ばれる成分群の一つです。

THCには分子構造の異なる複数の異性体があり、一般にTHCという場合は「Δ9-THC(デルタ9-THC)」を指すことが多くあります。ただし、Δ8-THCなど別の異性体も存在するため、成分表示や検査書では名称を区別して確認する必要があります。

THCとCBDの違い

CBDは「カンナビジオール」の略称で、THCと同じくカンナビノイドの一種です。しかし、THCとCBDは化学構造や日本での法的な取り扱いが異なります。「同じ大麻草由来だから同じ成分」というわけではありません。

CBDそのものは、直ちに麻薬として扱われる成分ではありません。一方、CBDオイルやグミなどの製造工程では、原料に由来するΔ9-THCが微量に残る可能性があります。そのため、日本国内でCBD製品を選ぶ際は、CBD含有量だけでなく、Δ9-THCの検査結果も重要な確認項目です。

日本におけるTHCの規制

日本では2024年12月12日から、大麻草由来製品について部位ではなく成分に着目した規制が施行され、製品区分ごとにΔ9-THCの残留限度値が設けられました。限度値を超える製品は、麻薬及び向精神薬取締法上の「麻薬」に該当します。

厚生労働省が示す残留限度値は、油脂および粉末が10ppm、水溶液が0.1ppm、その他の製品が1ppmです。「その他」には菓子、錠剤、電子タバコ用製品、バームなどが含まれます。分析上は、Δ9-THCに変化し得るΔ9-THCA-Aも換算して扱われます。詳細は厚生労働省の制度資料および分析法に関する通知で確認できます。

海外で合法的に販売されている製品でも、日本の基準に適合するとは限りません。個人輸入を含め、購入時には日本の現行制度を基準に判断する必要があります。

CBD製品で確認したいポイント

CBD製品を比較するときは、第三者検査機関による成分分析書(COA)の有無を確認しましょう。COAでは、商品名やロット番号が購入対象と一致しているか、検査日が古すぎないか、Δ9-THCとΔ9-THCA-Aの結果が確認できるかを見ます。

「THCフリー」という表示だけで判断せず、検出限界や定量限界、製品区分に対応する日本の残留限度値まで確認することが大切です。書類の読み方が不明な場合は販売事業者へ問い合わせ、法的判断が必要な場合は厚生労働省、地方厚生局などの公式情報や専門家に確認してください。

まとめ

THCは大麻草に含まれるカンナビノイドの一種で、CBDとは異なる成分です。日本ではΔ9-THCに製品区分別の残留限度値が設定され、基準を超える製品は麻薬として規制されます。

CBD製品を選ぶ際は、原料の説明や広告表示だけでなく、対象ロットのCOA、日本の基準への適合性、販売元の情報を確認しましょう。制度は変更される可能性があるため、購入時点の公式情報を参照することも欠かせません。

よくある質問

THCとCBDは同じ成分ですか?
同じカンナビノイドに分類されますが、異なる成分です。化学構造や日本での法的な取り扱いも異なります。
CBD製品にTHCは含まれますか?
製造工程や原料により、Δ9-THCが微量に残る可能性があります。対象ロットの成分分析書を確認し、日本の残留限度値に適合しているかを確かめてください。
海外のCBD製品は日本で使えますか?
海外で販売可能でも、日本のTHC基準に適合するとは限りません。個人輸入を含め、購入前に成分分析書と厚生労働省の最新情報を確認してください。