公開: 2026/09/08 / 更新: 2026/10/15 ・ 編集ポリシー

今回取り上げられたのは、治療抵抗性の三叉神経障害性疼痛がある女性2人を対象とした症例報告です。対象者は、外傷後タイプの45歳女性と、特発性タイプの50歳女性でした。 既存の治療を継続した状態で、THCとCBDを1対1で含む舌下投与製剤が追加され、投与量は段階的に調整されました。研究では、本人による痛みの自己評価に加え、顔面の感覚過敏領域を3D画像で記録しています。 症例報告は、個々の患者に生じた経過を詳しく記述する研究形式です。新たな検討課題を見つける手掛かりにはなりますが、比較対象を置いた臨床試験とは異なり、特定の成分と測定値の変化との因果関係を確認することはできません。
| 評価項目 | 投与前 | 投与後・8週目 |
|---|---|---|
| 症例1のVASスコア | 9 | 4 |
| 症例2のVASスコア | 10 | 2 |
| 症例2の痛覚過敏領域 | 113.72cm² | 27.54cm² |
| 症例2のアロディニア領域 | 24.42cm² | 0cm² |
VASは、本人が感じている痛みの程度を数値として記録する評価方法です。この報告では、症例1のVASスコアが9から4、症例2では10から2へ変化しました。 症例2では、VASに加えて3D顔面画像解析が行われました。痛覚過敏領域は113.72cm²から8週目に27.54cm²となり、アロディニア領域は24.42cm²から0cm²になったと報告されています。 ただし、VASは本人の自己評価であり、画像解析で測定した範囲とは評価対象が異なります。各数値は同じ症例報告内の記録として分けて読む必要があります。また、2症例の結果を三叉神経障害性疼痛がある人全体に当てはめることはできません。
経過中には、軽度のめまい、眠気、食欲増加などが記録されました。重篤な有害事象は記録されなかったとされています。 一方、「重篤な有害事象がなかった」という記述は、この2症例の観察期間中の記録に限られます。THC・CBD配合薬や市販のCBD製品全般について、安全性が確認されたことを意味するものではありません。
本報告には、結果を解釈するうえで重要な制約があります。
特に、従来薬を継続しながらTHC・CBD配合薬を追加しているため、記録された変化を配合薬だけに帰属させることはできません。自然な症状の変動、既存治療、生活上の要因などを分けて評価できない研究設計です。 また、研究で使われたのはTHCとCBDを1対1で含む舌下投与製剤です。成分比率、投与経路、品質管理が異なるCBD製品に、同じ経過が生じると解釈することはできません。
今回の報告は、2症例の経過を記録したものです。次の段階では、より多くの対象者を含み、比較対象を設けた研究で再現性を検討する必要があります。 今後の研究を確認する際は、対象者数、対照群の有無、無作為化や盲検化の方法、併用薬、観察期間、評価指標、有害事象の記録方法などが判断材料になります。VASのような自己評価だけでなく、今回用いられた画像解析など、異なる方法の測定結果がどのように扱われているかも確認点です。
判断できません。対象が2人だけで、対照群がなく、従来薬も継続されていました。報告されたのは個別症例における測定値の変化であり、成分との因果関係を示す結果ではありません。
当てはめられません。報告で使用されたのはTHCとCBDを1対1で含む舌下投与製剤です。成分構成や投与方法が異なる製品を同一に扱うことはできません。
症例2について、痛覚過敏領域とアロディニア領域の面積が記録されました。痛覚過敏領域は113.72cm²から8週目に27.54cm²、アロディニア領域は24.42cm²から0cm²となったと報告されています。
軽度のめまい、眠気、食欲増加などが記録されています。重篤な有害事象は記録されなかったとされていますが、2症例のみの結果であり、一般的な安全性を示すものではありません。 引用元:https://www.greenzonejapan.com/2026/09/05/cannabinoid-trigeminal-neuropathic-pain-case-report/