公開: 2026/09/04 / 更新: 2026/10/15 ・ 編集ポリシー

δ9-THC(デルタナイン・テトラヒドロカンナビノール)は、大麻草に含まれるカンナビノイドの一種です。「Δ9-THC」「delta-9 THC」「THC」と表記されることもあります。 CBD(カンナビジオール)も同じくカンナビノイドですが、δ9-THCとは別の化合物です。そのため、「CBD製品」と表示されているだけで、δ9-THCが一切含まれていないとは判断できません。原料や製造工程によっては、微量に残留する可能性を考慮する必要があります。 また、δ8-THCやTHCAなど、名前の似た成分もあります。δ9-THCと同一ではありませんが、それぞれ規制上の扱いを個別に確認しなければなりません。名称が似ていることを理由に、安全性や適法性を一括して判断しないことが重要です。
δ9-THCとCBDは、どちらもカンナビノイドに分類されますが、同じ成分ではありません。CBD製品を日本で選ぶ際は、CBDの含有量だけでなく、δ9-THCが国内の残留限度値に収まっているかを分けて確認する必要があります。 確認時には、パッケージにある「CBD配合」「THCフリー」などの表示だけで結論を出さず、対象商品の成分分析書(COA)まで照合します。CBDとTHCの基本的な位置付けは、CBD初心者向けガイドでも整理しています。
日本では2024年12月12日から、大麻草由来製品などに残留するδ9-THCについて、製品区分別の残留限度値が適用されています。限度値を超える製品は、麻薬及び向精神薬取締法上の「麻薬」に該当します。 厚生労働省が示す区分と限度値は次のとおりです。
| 製品区分 | δ9-THCの残留限度値 | 本文資料で示される例 |
|---|---|---|
| 油脂(常温で液体のもの)・粉末 | 10ppm | CBDオイル、粉末 |
| 水溶液 | 0.1ppm | 清涼飲料、化粧水 |
| 上記以外の製品 | 1ppm | 菓子、錠剤、電子タバコ、クリームなど |
ただし、区分は商品名だけでなく、常温での状態や組成によって決まります。「オイル」「ドリンク」といった販売上の名称だけで判断せず、商品の仕様と公式資料を照合してください。制度全体の背景は日本のCBD規制の基礎知識、用語の意味は残留限度値の解説でも確認できます。 最新の区分と取り扱いについては、厚生労働省の制度案内と製品区分の具体例を参照してください。
残留限度値は一律ではないため、最初に対象商品がどの区分に該当するかを確認します。購入前には、次の順序で情報を整理すると判断しやすくなります。
販売ページの分類と、法令上の製品区分が常に同じとは限りません。判断材料が不足している場合は、推測だけで購入を決めないことが大切です。
CBD製品を選ぶ際は、広告上の「THCフリー」「検査済み」という文言だけでなく、成分分析書(COA)を確認します。「THCフリー」という表記の確認ポイントは、THCフリーとCOAの見方でも解説しています。 COAでは、少なくとも次の項目を確認します。
「ND」は一般に不検出を示しますが、必ずしも絶対的なゼロを意味しません。分析法や検出限界・定量限界も併せて確認する必要があります。また、単位がppm以外で記載されている場合は、表示された数字だけを残留限度値と直接比較せず、検査機関や販売元の説明を確認してください。 なお、δ9-THCA-Aは化学変化によってδ9-THCを生成し得るため、公式の分析例では換算量を含めた総量が扱われています。詳細は厚生労働省の分析法資料を参照してください。
COAが掲載されていても、別商品や別ロットの資料であれば、購入予定の商品を直接確認したことにはなりません。次の手順で照合します。
資料が画像だけで判読できない場合や、分析項目が省略されている場合は、販売元に読み取れるCOAと対象ロットの関係を問い合わせます。
海外で合法的に販売されている商品でも、日本の基準に適合するとは限りません。国や地域ごとに制度が異なるため、海外サイトからの個人輸入も日本の残留限度値を基準に判断する必要があります。 分析書がない、対象ロットが分からない、製品区分が判然としない場合は購入を控え、販売元へ確認するのが無難です。手元の商品が限度値を超える可能性がある場合は使用や譲渡をせず、最寄りの麻薬取締部へ相談してください。個別製品の適法性について確実な判断が必要な場合は、行政機関や法律の専門家に確認しましょう。
「CBD製品」という名称だけでは判断できません。原料や製造工程による微量残留も考慮し、対象ロットのCOAでδ9-THCの分析結果を確認します。
NDは一般に不検出を示しますが、分析法ごとの検出限界や定量限界があります。NDという文字だけでなく、その検査が該当する残留限度値を確認できる条件か、単位や分析項目を含めて確認してください。
同じではありません。油脂・粉末、水溶液、その他の製品で限度値が異なります。商品名だけでなく、常温での状態や組成に基づいて区分を確認する必要があります。
海外での販売状況だけでは、日本の基準への適合を判断できません。日本の製品区分と残留限度値を基準に、対象ロットのCOAを確認してください。
δ9-THCはCBDとは異なるカンナビノイドで、日本では製品の形状・組成に応じた残留限度値が定められています。CBD製品を比較するときは、商品名や宣伝文句だけでなく、対象ロットのCOA、分析対象成分、検出・定量限界、製品区分を確認することが大切です。 制度は変更される可能性があるため、購入時点の厚生労働省などの公式情報を参照してください。区分や分析結果を判断できない場合は販売元へ確認し、個別の適法性については行政機関や法律の専門家へ相談しましょう。