公開: 2026/10/15 / 更新: 2026/10/15 ・ 編集ポリシー
ISO/IEC 17025は、試験所および校正機関が適切な運営体制と技術能力を備え、一貫して妥当な結果を出すための要求事項を定めた国際規格です。正式名称は「試験所及び校正機関の能力に関する一般要求事項」で、現行規格はISO/IEC 17025:2017です。ISOの公式情報によると、2017年版は2023年の定期見直しで継続が確認されています。
規格では、公平性や機密保持、要員の力量、設備、測定のトレーサビリティ、試験方法、サンプリング、結果の報告などが扱われます。詳しい位置づけはISO公式サイトで確認できます。
ISO/IEC 17025については、一般に試験所が「認定」を受けると表現します。認定機関が、試験所のマネジメント体制だけでなく、特定の試験を実施する技術能力も審査するためです。
日本では、日本適合性認定協会(JAB)などが認定を行っています。JABも、ISO/IEC 17025への適合性と、試験所・校正機関としての技術能力を審査すると説明しています。制度の概要はJABの試験所・校正機関案内を参照してください。
「ISO/IEC 17025認定試験所」と書かれていても、その試験所が行うすべての分析が認定対象とは限りません。認定には、対象物質、試験方法、測定項目などを定めた認定範囲があります。
CBD製品の検査結果を見る場合は、試験所名や認定番号だけで判断せず、カンナビノイド分析など該当する試験が認定範囲に含まれるかを確認することが大切です。認定機関の公開データベースや試験所の認定証・認定範囲で照合できます。
COAはCertificate of Analysisの略で、一般に分析証明書や試験成績書を指します。ISO/IEC 17025認定試験所が発行したCOAは、確認材料の一つですが、それだけで製品全体の品質や日本での適法性が一律に保証されるわけではありません。
COAでは、次の項目を確認しましょう。
商品ページにCOAが掲載されていても、別ロットの報告書では購入品との対応を判断できません。可能であれば、容器に記載されたロット番号と照合します。
ISO/IEC 17025は試験所の能力に関する規格であり、CBD製品に適用される日本の法令や残留限度値そのものを定める規格ではありません。分析対象、試験方法、定量限界が、日本で確認したい基準に対応しているかを別途見る必要があります。
日本では2024年12月12日から、製品区分ごとにΔ9-THCの残留限度値が設けられています。限度値を超える製品は麻薬に該当します。区分や基準の最新情報は厚生労働省の案内で確認してください。個別製品の適法性について判断が必要な場合は、地方厚生局麻薬取締部などの公的窓口や法律の専門家への確認が必要です。
ISO/IEC 17025は、試験所の運営と技術能力を評価するための国際規格です。CBD製品を比較するときは、認定の表示だけでなく、該当分析が認定範囲に含まれるか、COAが購入ロットに対応しているか、測定項目・単位・定量限界が明確かを確認しましょう。ISO/IEC 17025認定と、製品自体の品質保証や法令適合性は分けて考えることが重要です。