公開: 2026/09/03 / 更新: 2026/09/03 ・ 編集ポリシー
「Not Detected」は、日本語では一般に「不検出」や「検出されず」と訳されます。検査成績書では「ND」と略されることがあり、CBD製品ではTHCなどの成分に関する検査結果で見かける表記です。
ただし、NDの厳密な定義は検査機関や試験方法によって異なります。基本的には「採用された検査条件では、設定された基準以上の量を検出できなかった」という意味であり、成分が完全に存在しないことを証明する表現ではありません。
分析装置には、成分を識別できる最小レベルがあります。この境界は一般に「検出限界(LOD)」と呼ばれます。成分が含まれていても、その量がLODを下回ればNDと表示される場合があります。
一方、「0」は数値上まったく存在しないように見える表記です。しかし、実際の分析では測定できる細かさに限界があるため、NDをそのまま「含有量ゼロ」と読み替えるのは適切ではありません。
検査書によっては「<LOD」「定量下限未満」「NQ」など、NDとは別の記号が使われます。略語だけで判断せず、注釈や試験機関の定義を確認しましょう。
検査結果を読む際は、検出限界(LOD)と定量限界(LOQ)を区別する必要があります。
LODは、対象成分が存在する可能性を分析上識別できる下限です。LOQは、その成分量を一定の精度で数値として示せる下限を指します。そのため、「検出はされたが正確な量までは示せない」という結果もあり得ます。
LODやLOQは、分析装置、前処理、試料の種類などによって変わります。異なる検査機関のND表示を、条件を見ずに単純比較することはできません。
CBD製品の検査成績書(COA)を見る場合は、NDという一語だけでなく、次の項目を確認します。
「THC ND」と書かれていても、どの種類の成分を対象とした検査なのか、対象一覧を確認することが大切です。また、別ロットの検査書や原料段階だけの結果は、手元の製品と直接対応しない可能性があります。
NDは分析結果を示す表記であり、それだけで製品の適法性を保証するものではありません。法令上の扱いを確認する際は、対象成分、製品区分、検査条件、流通時点の制度などを総合して考える必要があります。
制度や基準は変更されることがあるため、最新情報は厚生労働省などの公的機関で確認してください。個別製品の輸入・販売・所持に関する法的判断が必要な場合は、行政窓口や法律の専門家への確認が適切です。
「Not Detected(ND)」は、定められた検査条件のもとで対象成分が検出されなかったことを示します。ただし、「完全なゼロ」と同じ意味ではありません。
CBD製品の検査結果を確認するときは、LOD・LOQ、対象成分、検査対象、ロット番号、検査日を併せて読みましょう。NDの定義は検査書ごとに異なる可能性があるため、記号だけではなく注釈まで確認することが重要です。