測定不確かさとは、分析結果に付随する合理的なばらつきの程度を示す指標です。表示値や残留限度値と比較する際は、単一の測定値だけでなく、その不確かさの範囲も確認します。
測定不確かさとは、試料採取、前処理、分析装置、校正、繰り返し測定などに由来するばらつきを評価し、測定値に付随する範囲として表したものです。「測定が誤っている」という意味ではなく、分析値をどの程度の幅をもって解釈すべきかを示します。CoAでは、例えば「測定値 ± 拡張不確かさ」の形式で記載されることがあります。
同じ試料を同じ方法で測定しても、結果が常に完全一致するとは限りません。また、測定不確かさはLOQ(定量限界)や測定誤差そのものとは異なる概念です。記載された範囲を読む際は、対象成分、単位、分析方法、信頼の水準に関係する包含係数などの条件も併せて確認する必要があります。
表示含有量や残留限度値と分析結果を比較するとき、測定値を絶対的な一点として扱うのは適切ではありません。特に結果が基準値の近くにある場合は、不確かさを加味すると判定の余地が生じるため、試験所がどのような判定ルールを採用したかを確認しましょう。CoAの有無だけでなく、測定不確かさの記載、分析方法、試験所の認定範囲、対象ロットとの対応も判断材料になります。なお、最終的な規格適合性や法令上の扱いは、適用される基準と判定手順に基づいて個別に確認する必要があります。