マトリックス効果とは、試料中の油脂、香料、糖類など、測定対象以外の成分が分析結果に影響を与える現象です。人体への効果・効能を表す用語ではありません。
マトリックス効果とは、分析対象を取り巻く試料の構成成分(マトリックス)が測定を妨げ、対象成分の信号を強めたり弱めたりする現象です。CBD製品では、キャリアオイル、油脂、香料、テルペン、甘味料、色素などがマトリックスに該当し得ます。これは分析化学上の用語であり、人体への効果・効能を意味するものではありません。
特にLC-MSやLC-MS/MSなどでは、試料中の共存成分によってイオン化が促進または抑制され、実際の含有量と測定値に差が生じる場合があります。影響の程度は、製品の剤形や配合、前処理、分析条件によって異なります。そのため分析機関では、試料に近い組成の標準試料を使う方法、内部標準法、添加回収試験などを通じて影響を評価し、必要に応じて補正します。
CoAを見る際は数値だけでなく、分析方法、試料の種類、回収率、測定不確かさなども確認すると、結果をより適切に読み取れます。オイル、グミ、化粧品、ベイプ用液体ではマトリックスが異なるため、別の剤形に対する分析結果をそのまま比較できるとは限りません。第三者機関による検査であっても、対象製品に適した分析法が用いられているかを確認することが重要です。