精度(Precision)とは、同一または定められた条件で反復測定した値同士が、どの程度一致しているかを示す概念です。真の値への近さを示す真度とは区別されます。
精度(Precision)は、同じ試料などを反復して測定したときの、測定値同士の一致の程度です。ばらつきが小さいほど精度が高いと評価され、標準偏差や相対標準偏差などを用いて表されることがあります。ただし、測定値が互いに近くても真の値や参照値から偏っている場合があるため、精度は真度(Trueness)や、それらを含む「正確さ」と同じ意味ではありません。
精度は測定条件の範囲によって区分されます。短い時間内に、同一の試験所・測定者・装置・手順などで評価するものが併行精度です。同じ試験所内で測定日、測定者、装置など一部の条件を変えて評価するものは室内再現精度(中間精度)と呼ばれます。さらに、試験所間など、より広く条件を変えた場合の一致の程度は再現精度として扱われます。
CBD製品のCoAを見る際、精度に関する情報は分析法のばらつきを検討する材料になります。しかし、精度だけでは表示含有量の妥当性、試料の均一性、規制対象成分の適否、分析法の選択性などは判断できません。また、製品の安全性、品質全体、身体への効果を保証する指標でもないため、真度、測定不確かさ、分析法バリデーションなどの情報と併せて確認することが重要です。