真度(Trueness)とは、多数回の測定で得た値の平均が、参照値にどの程度近いかを表す概念です。測定値同士のばらつきを表す精度(Precision)とは区別されます。
真度(Trueness)とは、同じ対象を多数回測定して得られた値の平均と、認証標準物質の認証値などの参照値との近さを表す概念です。平均との差は「偏り(バイアス)」として評価され、一般に偏りが小さいほど真度が高いと解釈されます。単一の測定結果だけでは平均的な偏りを把握できないため、真度を評価することはできません。
精度(Precision)は、繰り返した測定値が互いにどの程度近いか、つまりばらつきの小ささを示します。測定値がよくそろっていても、その平均が参照値から離れていれば「精度は高いが真度は低い」場合があります。反対に、平均は参照値に近くても個々の測定値のばらつきが大きいこともあります。なお、日本語の「正確さ」や英語の accuracy は文脈により両概念を含むことがあるため、用語の定義を確認することが重要です。
CBDなどの成分分析では、真度は分析法バリデーションの評価項目の一つです。CoAを見る際は、記載値が参照値に近いかという点だけでなく、使用した分析方法、標準物質、回収率、測定不確かさ、試験所の認定範囲なども併せて確認します。真度が高いという情報だけで、製品全体の品質や安全性が保証されるわけではありません。