エタノール抽出は、エタノールを溶媒としてヘンプなどの植物原料からカンナビノイドやテルペンなどの成分を取り出す方法です。抽出後は溶媒を除去し、残留エタノールの検査が行われる場合があります。
エタノール抽出とは、ヘンプなどの植物原料をエタノールに接触させ、カンナビノイドやテルペンをはじめとする溶解性の成分を取り出す抽出方法です。エタノールは抽出のために用いる溶媒であり、通常は後工程で抽出液から除去されます。 抽出される成分の構成や不純物の量は、温度、抽出時間、原料の状態、ろ過・精製の方法などによって変わり得ます。そのため、「エタノール抽出」という表示だけでは、完成した原料や製品の成分構成、純度、安全性を判断できません。
| 工程 | 内容 | 確認したい点 |
|---|---|---|
| 原料の準備 | ヘンプなどの植物原料を抽出に適した状態にする | 原料やロットが管理されているか |
| 抽出 | 原料をエタノールに接触させ、溶解性の成分を取り出す | 温度や時間などの条件 |
| ろ過・濃縮 | 植物片を分離し、抽出液を濃縮する | 不要な成分の除去工程 |
| 溶媒除去 | 抽出液からエタノールを除去する | 残留溶媒検査の有無 |
| 追加処理 | 用途に応じて脱炭酸、蒸留、精製などを行う | 最終的な成分構成と検査結果 |
実際の工程は製造方法や目的とする原料によって異なります。抽出後の精製度によって、複数の成分を含む原料や、特定成分を分離・精製した原料などに仕上げられます。
エタノール抽出と超臨界CO2抽出の大きな違いは、抽出に使用する媒体です。エタノール抽出ではエタノールを、超臨界CO2抽出では特定の温度・圧力条件にした二酸化炭素を使用します。 どちらの名称も抽出工程を示すものであり、それだけで最終製品の品質の優劣は決まりません。比較する際は、抽出後の精製工程、最終的な成分量、残留物の検査、ロットごとのCoAを併せて確認する必要があります。
エタノールが最終原料や製品に残っていないかを確認する指標が残留溶媒検査です。CoAを見る際は、次の項目を確認するとよいでしょう。
NDは検査条件における不検出を示す表記ですが、判断にはLODや試験方法も関係します。NDという表示だけを見るのではなく、検査条件を含めて確認することが大切です。
エタノール抽出であることだけを根拠に、安全性や品質の優劣を判断することはできません。原料管理、精製工程、カンナビノイドの成分量、微生物・重金属・農薬・残留溶媒などの検査項目、製品ロットとCoAの対応関係を総合的に確認しましょう。 また、フルスペクトラム、ブロードスペクトラム、アイソレートといった分類は、最終原料の成分構成を示す言葉です。抽出方法とは分けて確認する必要があります。
抽出に使ったエタノールは後工程で除去されます。ただし、最終的な残留状況は名称だけでは分からないため、ロットに対応したCoAの残留溶媒検査で確認します。
抽出方法だけでは判断できません。原料管理、抽出後の精製、成分量、各種検査、CoAとロットの対応を併せて確認する必要があります。
同じ意味ではありません。エタノール抽出は成分を取り出す方法を示し、フルスペクトラムなどの用語は最終原料の成分構成に関する分類です。